僕の旅のこと

2016年5月〜8月の海外バックパッカー、そして2018年10月〜から挑む、みちのく潮風トレイル踏破のこと

7月28日〜30日 走れ!グレイハウンド

大移動のことを一気に書くので、すごい長文。

 

 

早めに起きてチェックアウトの用意とブログの更新を済ませておく。
朝食のパンケーキをがっついて、9時半頃に宿を出る。


バスステーションまでは歩いて30分ぐらい。
バスの出発時刻は11時だけど、今回利用するグレイハウンドの座席は早い者勝ちとのことらしいので、早めに早めに。
バスステーションには10時ぐらいに着いたので、一番乗りだった。

 

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それから1時間待ったものの、一向に係員の案内がない。
後ろに並んでいたおっさんが係員に聞いてくれた話によると、45分遅れてるらしい。
予定では18時半にピッツバーグに到着。

バスを乗り換えて19時に再スタート。ということは乗り換え時間30分。
もうこの時点でアウトだ…

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無情にも時間は過ぎていって、結局バスが出たのは12時頃。
することもないので寝てしまう。
起きると隣の人がハンバーガーをガツガツ食べていた。
何度かサービスエリアみたいなところで泊まっていたみたいだ。
お腹すいたな。

 

実際着いたのは19時20分ごろ。
あー、次のバスに乗せてもらうように頼まないと…と思ってバスを降りる。

係員にチケットを見せると「そのバスなら待ってるわよ!10番乗り場!!!!」
なんだって!!
救われた思いで急いで行ってみると確かにバスは待っていた。

まだ席も空いていたので、適当な座席を確保。
しばらくしてバスは走り出した。

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このグレイハウンド、大きいバスステーションに着くと、車内清掃のためなのかなんなのか分からないけれど、乗客全員が一度降ろされて、1時間ほど待たされるのだ。

22時半頃、コロンバスってとこで降ろされた。


どうにもお腹が空いたけど、この暗い中離れたスーパーに行くのも嫌だったので、自販機でビスケットとコーラを買って、夕食代わりに。

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1時間ほどしてアナウンスがかかったのでバスに戻る。
隣に座ったおじさんがビスケットをくれた。

 

また数時間して降ろされる。

日付も変わって7月29日の2時半頃。ここはインディアナポリスらしい。
インフォメーションに時刻表をもらいに行こうとすると、さっきまで隣に座ってたおじさんがやってきて声をかけてきた。
「腹減ってないか?サンドウィッチ買ったんだけど」
1度は断ったものの、結局ご好意に甘えてついて行く。
中身はサンドウィッチというか、小さめのハンバーガーが2個とポテトとスプライト。

がっつり1人前あった。

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こういう時に「thank you very much」としか言えないのが歯がゆい。
彼の名はマイケル(だったはず)
よくよく話を聞くと、さっきのバスで彼の肩を借りて寝ていたらしい。
申し訳ない…

 

またアナウンスに従ってバスへ。
マイケルはまた隣。
知ってる人ができると心強い。

 

そして6時過ぎ、今度はセントルイスで降りる。
ドライバーに「7時半に同じバス」に乗ることを確認済みだったので、さっき降りた乗り場近くで待つ。

7時半を過ぎたのにバスが出ない。


同じバスに乗っていた何人かで「遅すぎないか?」なんて言っていると、そのうち1人の荷物が台車で運ばれているではないか。
急いで自分の荷物を確保しに行くおじさん。
係員と軽く言い合っている。
帰ってきた彼の口から「Bus has gone」というワードが聞こえてきた…
え、行ったの?


乗り過ごしたのは、僕・マイケル・荷物を確保しに行ったおじさん①・おじさん②・おばさん・太っちょ・小太りっちょという感じ。
小太りっちょはパソコンを車内に置きっぱなしだったようで彼の落胆振りはすごかった。
ちなみに太っちょと小太りっちょはラスベガスに行くそうなので、僕は彼らについて行くことにした。

 

全員でインフォメーションに押しかける。

僕の英語力では歯が立たないので、彼らに任せることにした。
荷物は次降りるカンザスシティで受け取ることになったようだ。
チケットも無事に新しいものに変えてもらう。

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ここで4時間待ったあと、次の停留所があるカンザスシティでは7時間待ち…

30日の14時ラスベガス到着予定だったのが、31日の2時到着にずれ込んだ…
夜中のラスベガスは少し不安だ。

 

バスステーションのWi-Fiでネットをしたり、kindleを読んだり、いつもの感じで時間を潰す。
またマイケルが食料を分けてくれた。
今度はケンタッキー。

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そんな感じでようやく12時。
一時はどうなることかと思ったけれど、またバスの旅が始まった。

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おかげさまで何故かバスに乗ると眠くなるので、居眠って、少し起きてを繰り返していたら17時過ぎにカンザスシティに到着。

 

みんな荷物を受け取っているけど、僕のバックパックがない。
係員に尋ねようとすると、太っちょが「バスの下に入れていた荷物はラスベガスで受け取るんだよ」と教えてくれた。
僕の旅の友は先に行ってしまっているらしい。

 

マイケルとはここでお別れ。
「ジョー!元気でな!」と言い残して、颯爽と去って行った。
どうやら名前を間違えて覚えていたみたいだ。
だけど、本当にお世話になりました。

 

おじさん①は「食べ物買ってくるから荷物頼んだ!」と言って外に出て行き、知らない間におじさん②とおばさんもいなくなっていた。
おじさん①が帰ってきたら、僕も何か買いに行こうかな〜と思っていたら、彼は全員分の食料を買ってきてくれた。
サンドウィッチとポテチと水。

本当にこういう時「thank you」としか言えないのが歯がゆくて堪らない。f:id:mr_kh:20160801003652j:plain

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食べ終わった後、結局僕もスーパーへ。
後1日分の食料を買っておかねば。ベーグルとバナナでしのぐ。

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ネットをしたり、おじさんの手品を見たりして、なんとか7時間を潰す。

また日付が変わって7月30日0時25分。ようやく乗車時刻に。
おじさんとはここでお別れみたいだ。
ここで今さらながら彼の名を知った。スティーブンというそうだ。
ありがとう、スティーブン。

 

バスに乗ってそのまま爆睡。

目を覚ますとだだっ広い荒野をバスが走っていた。
朝日が眩しくて美しい。

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何度か休憩を挟みながら、バスは11時前にデンバーに着いた。

ベーグルとバナナだけではやはりひもじい。
ここまで我慢したんだしいいだろうと思って、ホットドッグを買う。
ポテチとドリンクがセットで6.9ドルだったはず。
安くはないが、気持ちは満たされた。

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12時頃にバスに乗車。
もうこの旅も佳境に入っている。
次グランドジャンクションてとこで降りたら、後はラスベガスまで直行。

デンバーを出ていきなり渋滞に引っかかったのもあって、バスは予定より1時間遅れの18時にグランドジャンクションへ。


休憩も短くなって20分だけ。

早くラスベガスまで行ってほしい僕としてはありがたい限り。

いよいよ最後の乗車。

崖なのか山なのか分からないけれど、こんな感じの光景がどこまでも広がっている。

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アメリカという国のでかさを感じる。
日が沈んできたので、一眠りする。

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2〜3回サービスエリアでの休憩を挟んで、7月31日午前3時。

ようやく、ようやくラスベガスに着いた。

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無事にバックパックを受け取って、これまで一緒に移動してきた太っちょたちに別れを告げて宿に向かう。

街はきらびやかで明るいのだけど夜中なので早足で。

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街の中心から離れて、人通りも閑散としてきたところで宿に到着。

午前4時。

ワシントンのバスターミナルに着いてから約65時間。

シャワーを浴びて、ベッドに入る。

バスの座席に座りすぎて尾てい骨が痛い。

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