16日目 : 捨てる神あれば拾う神あり
昨日も言った通り、昔ながらの雰囲気が漂う素敵な宿です。
個人的にこのストーブがツボでした。
今日は出発前に、甲子柿なるものを買うために、宿の人に道の駅に連れて行ってもらいます。
甲子柿とは、釜石市甲子町で作られてきた柿のことで、1週間程度燻されているのが特徴とのこと。
8時半に宿を出て、車で道の駅までは30分ほど。
ちょうど9時の開店と同時ぐらいに到着。
ちゃんと甲子柿も売っていました。
2個入りのものを購入。
今日のおやつにします。
宿の人も同じ方向に用があるということで、峠の入り口あたりまで送ってもらいました。
色々とありがとうございました。
道があるのかないのかよく分からない斜面を登っていきます。
しばらく歩くと山の中へ。
降りてから気付きましたが、石塚峠というそうです。
Googleマップを見てると近くにご飯を食べれるところがあるようです。
まだ12時前ですが、混む前に食べに行きます。
ラーメンと餃子とライスのセットを注文しました。写真は忘れてました。
食べ終えて、この先にある唐丹駅を目指します。
朝買っておいた甲子柿を食べて一休みです。
ジューシーでとろとろ、そして濃厚なんだけどくどくない甘さ。
これは美味しいですね。ぺろっと一つたいらげました。
もう一つは明日に取っておきます。
休憩もそこそこに次の峠である、鍬台峠に向かいます。
雲行きが少し怪しいですが、今日はここを超えたら終わりにします。
二回道に迷いました。
1回目はここ。
一応丸をつけてみましたが、トレイルの標識が二箇所あるんですよ。
これじゃあ直進なのか右折なのは分かりません。
右に曲がってしばらく歩いてみましたが、次の標識が見つからなかったので、真っ直ぐ行くことに。
しばらく歩くとありました。
これは意地悪だと思いますが、どうでしょう。
下りに差し掛かるあたりで休憩しようと思ってたのですが、一向に下る気配がありません。
ひたすら登り。
「いつまで登るんや…」とブツブツ言いながら歩いてました。
下りに差し掛かるところで休憩。
靴下を脱いで、買っておいたパンを食べます。
雨も心配なので、休憩は短めに。
そしてここでも道に迷いました。
地図にも「平坦地で道迷いしやすい」って書いてましたが、その通りでしたね。
歩いてもトレイルの標識が見つかりません。
戻ってみると、右側に発見。
平坦地であることに変わりないので、木にくくりつけられたリボンを宝探しのように探しながら歩きます。
落ちていた木に足が絡まって、登りと下りで一回ずつこけてます。
道に迷うわ、こけるわでもうイライラです。
そしてなんとか下山。
やっぱり空が見えると安心します。
さて、今日泊まるところが問題です。
いい感じの公園もありそうにないのです。
とりあえず最寄りの吉浜駅に市役所の出張所があるようなので、聞いてみようと思います。
これが吉浜駅です。
駅舎の中は、なんか本がいっぱい。
待つにはちょうど良いですね。
ホームにはベンチのみ。
屋根があるので雨はしのげます。
さて、役場に行ってみました。
やっぱ泊まるとこないみたいですね。
次の三陸駅ならもう少し食べるとことかあるらしいですが、米とレトルト食品があるので食べ物は別に良いのです。
どうしようかなぁと思って、駅舎の中で調べ物をしたりしてると、役場の方が出てきてくれました。
一応、次の三陸駅はちゃんと壁のある待合室があるそうです。
明日また吉浜駅に戻ってくることにして、三鉄に乗りました。
駅で作業してたお母さんに、待合室で寝ても良いか聞いてみます。
最終電車後は鍵がかかるそうです。
いやー、これは困った。と思ってると、おばさんが、「このすぐ近くにプレハブ小屋があるの。そこの持ち主の方が目の前に住んでるから聞いてみてあげる。」と言ってくれたので同行しました。
あっさりオッケーをいただきまして、今晩泊まるところを確保です。
駅のお母さんが「明日朝早いよね。干し柿作りするから、お昼頃に来ればご飯にありつけるよ。」のようなことを言ってたので、昼過ぎには戻ることに決めました。
お借りする小屋は地域の方の憩いの場のような使われ方もしてるらしく、ストーブあり電源あり。
水道はありませんが、駅が近いのでトイレで汲めます。
踏んだり蹴ったりだなぁと思ってましたが、暖かい場所で寝ることができるので、結果オーライです。
明日は4年前のゴール地点である恋し浜駅に到着します。
あの時、北上チームは船に乗ったりしてたんですが、我々南下チームは一度も何かに乗ることがなかったんですね。
それで最終日に一駅だけ乗ってやるかということで、実は三鉄に乗ってたんです。
当時の経路をたどるということで、明日どこかの区間電車に乗ろうと思っております。
本日の歩行距離 : 14km