17日目 : 偶然が偶然を。
お昼過ぎには三陸駅に戻ってきたいので、6時台の始発に乗るつもりだったんです。
が、一度4時過ぎに起きたあと、もう少し寝れる…と二度寝をかまし、結局6時の音楽とともに起床しました。
諦めて7時台の電車に乗ります。
吉浜駅に戻ったのは7時50分頃なので、結局いつもの8時出発とさほど変わらない時間になりました。
さて、昨日からの峠三連発。
トリを飾るのは「羅生峠」です。
仰々しい名前で登る前から気分が萎えていましたが、なんてことはなかったですね。
なんか普通に車通ってそうな跡もありました。
三陸駅を通り過ぎたのは、9時50分ごろです。
休憩時間だったり、峠を越えてからが長かったりするので、まぁこんなもんでしょう。
だいたい1時間ほど歩いて、次の甫嶺駅に到着です。
コーラを買って休憩しました。
前海外に行った時もそうでしたが、なんか旅に出ると普段飲まない炭酸飲料、特にコーラを欲するようになるのです。なぜでしょう。
あ、ビールはいつもよく飲みます。
次の恋し浜駅もだいたい1時間後の到着。
4年前の「あるいて、つないで、みちになる。」のゴール地点です。
なかなか感慨深いものがありました。
北上チームと合流した時、「やばい」しか言ってなかった記憶があります。語彙力に難ありです。気を付けます。
この駅はホタテの絵馬があるのです。
4年前みんなで書いたやつを見つけてやろうと意気込んでいたのですが、見ての通り、すっかり片付けられていました。
そりゃあ何年もみんなの分を置いとくわけにはいきません。
ちょっとがっかりしましたが、次の駅に向かいます。
ここもおおよそ1時間で到着。
綾里駅です。
この先は半島に出るコースになっているので、まだ13時前ではありますが、今日進むのは辞めておきます。
この時点で約15km歩いてるのだから、やればできるもんです。
昨日の駅のお母さんから、「駅で干し柿作りをするから、来たら昼ごはんにありつけるかもよ?」のようなことを言われていたので、三鉄に乗って、三陸駅に戻ります。
切符を買って駅舎で待っていると、駅のお母さんに名前を呼ばれました。
なんでもレンジャーの方が、今日あたり僕が来ることを伝えてくれていたようです。
心強いですね。
電車が来ました。
5時間歩いてきた道を、電車は20分もかからずに戻ってしまうのです。
文明の利器ってすごいですよ。
さて、帰ってきました三陸駅。
駅のお母さんたちの賄いの残りをいただきます。
その後ひたすら柿のヘタむしり。
14時過ぎから16時過ぎまでやってました。
9日に地元のおばあちゃんたちが来て、皮を剥いて干し柿にするそうです。
「これをやると冬が来るのよ。」とのこと。
寒さはもうちょっと来ないでほしいところです。
17時には終了と言われていたので、一応手をつけたカゴだけ全て片付けて、僕のヘタ取りも終了です。
昨日のプレハブ小屋に荷物を置きに行こうとすると、人がいるようだったので駅に戻ってきました。
駅のお母さんにそのことを告げて、もう少し駅にいさせてもらいます。
しばらくするとおばさんが1人やってきました。
どうやら小屋にいる人を迎えに来たようで、「大丈夫だから、一緒に来なさいよ。」と連れられます。
小屋の中には小屋の持ち主の方とあと数人。
話を聞いていると、僕を連れてきたおばさんがご飯屋さんをしていて、そこにレンジャーの方も来るそうです。
それは行くしかないということで、その方が来ると聞いていた時間にお店にお邪魔しました。
綾里駅のお母さんに僕が来ることを伝えてくれていた方だったようです。
昨日吉浜駅からこっちに来て、今日三陸駅に帰ってきていなければ出会えてませんでした。
偶然が偶然を。ご縁がご縁を呼んでいるかのようです。
大船渡のレンジャーの方だそうで、明日以降のルートの相談をしました。
元々明日半島に出た後、頑張って市街地まで行くつもりだったのですが、結構遠いらしいのです。
半島に行って帰ってきて、またプレハブ小屋に泊まるのが良いのではないかということになりました。
というわけで、明日もここを拠点に三鉄を使って往復します。
この先のルートとかのお話も聞けて、良かったです。
明日以降はいよいよ未知の道。
楽しんでいきたいと思います。
本日の歩行距離 : 約15km