僕の旅のこと

2016年5月〜8月の海外バックパッカー、そして2018年10月〜から挑む、みちのく潮風トレイル踏破のこと

37日目 : ラストスパート

皆さん、明けましておめでとうございます。

大変ご無沙汰しております。

1日1投稿でゴールまでは更新するとか言っておきながら、放ったらかしておいたことをまずはお詫び申し上げます。

下書きには記事を保存しておいたので、38日目(ゴールした日)の良い締めを思い付いたら更新するかーと思っていたのですが、画面にちゃんと向き合わないと出てくるものも出てくるはずもなく…

締めは思い付いていませんが、意を決して更新します。

 

ここから続きです。

 

夜中に目を覚まして夕食を食べるか迷いましたが、めんどくささが勝ってしまい、そのまま朝まで寝ていました。

いつもの通り6時ごろに起きて朝食を作ります。

 

少し多めにご飯を炊いて、昨晩食べるつもりだったレトルトカレーをいただきます。

食べ終わったものの、少し物足りない。

撤収して、昼食を買いにコンビニに入った時に、一緒にパンを買って食べました。

これでようやく落ち着きました。

ちなみに昼食もいつもの通りパンです。

 

今日のルートはというと、いくつか峠を越えて四方山へ。

少し下って、今度は深山へ。

後は街中を抜けていきます。

前半の軽登山を終えればなんてことないはずです。

 

亘理中学校の裏から登山口へ入っていきます。

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途中途中に名前の付いた峠や山はあるものの、それほどアップダウンがあるわけでもなく、楽しく歩けた気がします。

なにより、看板がチェックポイント的な役割をしてくれているので、進んでいる実感があるのが良いです。

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登山口に入ったのが9時ごろで、四方山頂に着いたのが11時前でした。

展望台からはその名の通り、四方を望むことができます。

 

海の方に目を向けると、建物がまばらな場所と津波の浸水箇所とがほぼ一致しているように見えました。

これが元に戻るのはいつになるのでしょうか。

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反対に山の方を見ると、宮城県山形県の県境に位置する蔵王連峰がそびえ立っています。

トレッキングや登山にはまりそうな気もしているので、いつかこんな山も登ってみたいと思ったり思わなかったり。

 

少しの休憩を…と思っていたのですが、記録によるとなぜか四方山の山頂で40分過ごしていました。

こういうので行動時間が減るんですよ。良くない良くない。

 

舗装された道を下って、今度は深山の登山口を目指します。

この深山がなかなか辛かったです。

いつぞやの鍬台峠と同じく、峠2本目となるとバテてくるんですよね。

それに加えてさっきの四方山の登山道のように、途中途中のチェックポイント的看板がないので、進んでいる感じがしないのです。

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登山口に入ってから1時間程度で山頂には着いたのですが、えらく長く歩いた気分です。

深山の山頂には鐘が設置されています。

誰もいないと思って鳴らして黙祷をしたのですが、振り返ると少し小高いところにあるベンチに男性が座っていました。

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鐘の側の東屋で昼食休憩を取ります。

ここでは20分ほどの滞在。

昨日の記事で書いたように、今日は出発地点の亘理町で泊めていただく場所を確保しています。

なのでどこかの駅まで行って引き返すのですが、明日のことも考えて新地駅まで行ってしまいたいのです。理由は明日その方が楽だから。

新山を下ってから新地駅まで14kmもあるので、少し焦り出しています。

 

とりあえず下山します。

登るのは感覚的にも時間がかかりましたが、下るのは割と早かったような気がします。

 

最短ルートで歩くのも味気ないので、トレイルマップを見て立ち寄りたいところは経由して歩くことにしました。

震災当時のまま残っている旧中浜小学校を目指して歩きます。

 

途中コンビニに立ち寄って休憩を取っていると、「すいません。みちのくトレイルを歩いている方ですか?」とトラックに乗った方に声をかけられました。

何かと思って話を伺うと、なんと今日泊まる場所を提供してくださる方でした。

お借りするのは会社の土地らしく、以前からボランティアに来た方が利用したりしていたそうです。

今日はこれ以降用事があるとのことでしたが、ふと立ち寄ったコンビニでお会いするなんて偶然もあるのですね…

 

コンビニを出て、国道から海の方を目指して歩いていきます。

仙台を越えたので、東京までの距離の表記に変わっていました。

ここから300km超。

反射的に歩けるな…と思った自分が恐ろしい。

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小学校跡地に着いたのは16時ごろでした。

この時点で日没寸前です。

立ち入り禁止になっていて中に入ることはできませんが、校舎の周りを一周してみました。

津波の威力を感じます。

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後は新地駅まで一直線です。

ライトをつけて道を照らしながら歩いていきます。

時間が時間なので、工事車両が通ることもほとんどなくなっていました。

不幸中の幸いです。

気がつくと、道を挟んで周りは田んぼに。

新地町に入ると同時に宮城県を抜けて福島県に入るのですが、ふと道路工事の看板にライトを向けると、すでに新地町に入っていました。

気付いたら福島県にいた。という感じで、あまり感動を味わえませんでした。

ここから福島県みたいなのを見たかったのですが。

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小学校跡地から1時間ほどで新地駅に着きました。

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電車の本数が少ないためここから更に40〜50分ほど待ちぼうけです。

 

亘理駅に戻ったのは19時前。

駅から今日場所をお借りするところまでは更に30分かかります。

岩手の真ん中あたりだったらこんな時間まで歩く気になっていないですが、街ってすごいです。

 

泊まる場所に到着しました。

大きなビニールハウス内にテントを貼ることになっているのですが、ハウス前には犬がいます。

昔犬を飼っていたこともあるのですが、東南アジアで野良犬に追いかけられ、トレイル中さんざん吠えられて来たせいなのか、近寄ろうと思えなくなっている自分がいました。

 

プレハブ小屋が開いていたので、そちらにお邪魔してとりあえず荷物を降ろしました。

 

いつもなら夕食にレトルトカレーか味噌汁ですが、昨日食べなかった分良いものをと思い、近くのコンビニに行ってお惣菜を買い込みました。

コンビニやスーパーが近くにあると、食事も楽です。

まともな夕食を食べて、今日は小屋でゆっくりです。

 

本日の歩行距離 : 24km