7月3日 ムスリムにびびる
朝食付きの宿なので、同室のトルコ人のおじさんと一緒に食べた。
パンが美味しい。
今日は久しぶりに歩くことにする。
日程がタイトな方が充実した一日を過ごそうという気になるので僕には良いのかもしれない。
まずはブルーモスクへ。
どことなくタージマハルを髣髴とさせる外観。
内部の文様もどこかで見たことがあるような気がする。
旅を続けるとこうやって比べてしまうようになるのが本当に良くない。
見たものをそのまま受け入れないと。
なんとなく海沿いを目指してみることにした。
歩いているとカフェの中からおじさんが手招きしている。
おそるおそるおじさんのもとへ。
「なんか食べる?飲む?」と聞いてくれたが、お金を使う気はなかったので断る。
すると「無料だから」といってチャイを頼んでくれた。
おじさんが頼んだホットサンドも1切れ分けてくれた。
忘れていた感じだ。
騙されることばっか気にしていたら何も面白くない。
多少ぼったくられても取られても死ぬわけじゃないんだ。
礼を言って店をあとにした。
海沿いを歩いていると、パンを売っているおばさんとおじさんがいた。
1個買う。
おばさんはパンを売りにどこかへ。
どうやらおじさんはパン売りではなかったようだ。
パンを食べている間おじさんと話す。
ウソかホントかわからないけど、彼の日本人のガールフレンドの話。
そしてテロの話。
「どこでも起きる可能性がある。」
彼が言った言葉。本当にそのとおりだと思う。
いろいろ話したあと、固い握手をかわして彼と別れる。
海水浴しているのを見ているとガンジス川の沐浴が思い出される。
釣りしてる人もいる。
「写真とってくれ!」とか「どこから来たんだ?」とか、フレンドリーに話しかけてくれる。
「Japan !!」と答えると、「Japan!! Yeaaah!!!」と言っていたので、割と日本に好意的なようだ。
アジアとヨーロッパの境がこの海峡だと思うと感慨深い。
昼食はサバサンド。その名の通り焼いたサバのサンドだ。
サバの塩気がパンとよく合って、これがなかなか美味い。
歩き疲れたので宿の方に戻る。
イスタンブールで行っておきたかった場所はブルーモスクとアヤソフィア。
戻るついでにアヤソフィアへと思ったが、入場料を払えるだけのお金を持ち合わせていない…
グランドバザールという大きな商店街で両替するのが一番レートがいいので、次の目的地をグランドバザールに定める。
歩き始めるとおみやげ屋の主人に話しかけられた。
彼が今日は日曜日だからグランドバザールは休みだということを教えてくれた。
僕の財布事情も考慮して、近くの公園を勧めてくれた。
のどかな昼下がりがそこにはあった。
数日前にテロがあったとは思えないぐらい。
きっとこういうものなのだろう。
昨日ケバブを食べた店を目指して南下。
店は見つからなかったが、ケバブの店は見つかった。
三食パン。そろそろ飽きてきた。
食後にトイレに行きたくなった。
店のスタッフに尋ねると向かいのモスクにあるそうだ。
ふらっと入ったのがすべての始まり…
モスクにいた男2人ともアラビア語と英語で話してきたので、きちんと理解できたわけではないが、「今はラマダーンだ。何か食べたか?」から始まり、
(ラマダーンの期間は日中は断食しないといけない。だけど普通に食べているトルコ人も多い)
一日に数回行われる礼拝の時に使うと思われる謎の数珠とカーペットを渡されたと思えば、謎の呪文を復唱させられ…(「お前もムスリムだ」みたいなことを言われたので、おそらく改宗を誓う文言だったと思われる)
紆余曲折あった後、「俺はイスラム教じゃないし、これは受け取れない。」と断ると、「そんなやつはこれだな(首を切るジェスチャー)」
この瞬間、あ、やべぇ…と。
その後もやたらと「仏教はだめだ。邪教だ」みたいなニュアンスのことを言っていた。
そんなことより僕はとにかくここを早く出たかった。
なんとか数珠とカーペットを返し、お礼を言いまくり逃げるようにモスクをあとにした。
後ろを気にしながら宿に帰る。
時刻は19時頃。
宿についたので近くの売店で飲み物を買いに行く。
おじさんが渋い。
宿に帰ってブログを更新。
明日はギリシャへ。