7月12日 地が果て、海が始まる場所へ
1時ぐらいに寝たのだけど、起きたのは6時。
日本にいる時は8時間ぐらい寝るタイプだったのに、旅に出て体質が変わったのか…、単純に眠りが浅いのか…
乗り物なんかに乗るとすぐ眠くなるので、多分後者だ。
仕方がないので、起きて今日のことを考える。
1日リスボンをふらふらするか、行きたいところに先に行ってしまうか。
明日はリスボン出発前日なのでこの辺りでゆっくりしたい。
ということで先に行くことにした。
ありがたいことに朝食付きの宿だったので、8時にキッチンへ。
パンにハムとチーズ、マーガリンにジャム、フルーツにシリアルなどなど。
自分の好きな分だけ取って食べるスタイル。
最近思ったんだけど、すぐお腹が空くのは多分パン食のせいではなかろうか。
お腹にたまらない。
そう思うとご飯は偉大だ。あ、白ご飯が食べたい。
朝食を済ませて外へ。
駅まで歩いて行く。
昨日から思っていた。ポルトガルにリキシャ(トゥクトゥク)がいる…
だけどスタイリッシュ!!
他にも赤いのが走っていたのも見かけた。
やっぱりヨーロッパはおしゃれ。
駅についた。
かなりの長蛇の列に並んで切符を買う。
まずはシントラという街に向かう。
40分ぐらい電車に揺られてシントラに到着。
ここも何ヶ所か世界遺産があって周遊バスが走っているらしいのだけど、僕はスルー。
街をふらふらしてみる。
寿司いいな。
なぜ秋田なのかはわからないけど。
カフェに入ってビールとサンドウィッチを注文。
これで5ユーロだった。
やはり西欧諸国に入ると高い…
ちなみにこのスーパーボックというビール。
下宿先の近くの酒屋さんに売ってたのでよく飲んでいた。
なんか懐かしい。
腹ごしらえを済ませて、また駅に戻る。
ここから目的地まではバス。
どうやら眠り込んでしまっていたようで、乗客が降りていく音で目が覚めた。
ここが今日の目的地。
ユーラシア大陸の最西端ロカ岬。
いやぁ、いよいよ着いたかという感じ。
全部陸路で来たらもっと感動したんだろうけど、僕はこれで満足だ。
海の方に行くと碑が立っている。
なんて書いているかは読めないが、ポルトガルの詩人カモンイスが詠んだ「ここに地果て、海始まる」という一節が刻まれているそうだ。
なんとも旅情をそそる名文。
凄まじい海風に耐え、一通り写真を撮る。
ここをずっと行けば、ニューヨークの摩天楼が待っている。
あと10日後、僕はそれを拝んでいるはずだ。
はしゃいでこんなのも買ってしまった。
最西端到達証明書。
調べていた情報だと5ユーロと10ユーロのものがあるはずだったんだけど、11ユーロの証明書しかなかった。
中を開くともうちょっと立派なのだけど、名前が載っているのでとりあえず表紙だけ。
少し名残惜しいけど、ロカ岬をあとにする。
来た時と同じバスに乗り込む。
今度はカスカイスという街へ。
ここからリスボン行きの電車に乗り継ぐ。
ビーチがあって、活気のある街だった。
そしてリスボン。
夕食を求めて昨日気になっていた店に入る。
謎のサンドウィッチと謎のスープ。
ちゃんと窯で焼いているようで、すこし木の香りが香っていた。
といってもこれだけでは足りないので、スーパーで何か買い足したい。
ポーランドではその辺でいくらでも見かけたのだけどポルトガルではなかなか見つからない…
宿に戻って教えてもらった。
東南アジアでは市場が庶民の台所だった。
ヨーロッパでは多分スーパーそれにあたる。
安いものだと0.5ユーロしないぐらいでパンが売られている。
果物も1kg2ユーロしないぐらいなので、りんご1個で0.3ユーロとか。
ヨーロッパではスーパーに通おう。
やっぱりこういうところに来ないと人の暮らしは見えてこない。
公園のベンチで買ったパンとりんごをかじる。
のんびりできていい。
明日はリスボンをうろうろ。