僕の旅のこと

2016年5月〜8月の海外バックパッカー、そして2018年10月〜から挑む、みちのく潮風トレイル踏破のこと

4日目 : 田舎に泊まろう

朝6時に目が覚めると、まだもう少しと二度寝してしまいました。

起きたのは結局8時。

テントを張った体育館の駐車場の隣は保育園になっていて、ひっきりなしに車が来ていたので、どうやら登園時間のようです。

もぞもぞ外に出て、いつものようにお米を炊いて、保護者の方から怪しまれるのも嫌だなぁ(テントがある時点で十分怪しい)と思い、テントの中で納豆をかきこんで、朝食にしました。

 

9時過ぎに出発です。

今日はとにかく体を癒そうと思い、まず6kmほど先にある、侍の湯きのこ屋という日帰り温泉可能な施設に向かいます。

 

トレイルマップのルートとは違いますが、脚のことを考えて、国道を下って最短ルートで。

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なんかいました。

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歩き出してしばらくすると歩道がなくなり、

なんなら工事のため、片側交互通行に。

これは危ないなーと思い、そこから急遽トレイルルートへ軌道修正を図りました。

が、トレイルの標識を見つけたにも関わらず、民家の庭に迷い込みそうになったりで、結局上手くいかず国道沿いに戻ることに。

タイムロスに加え、無駄な体力を使ってしまい、イライラしてました。

 

少しの休憩の後、国道に向かいます。

工事現場を抜けようとすると、作業員の方が僕が歩くのに合わせて車を止めてくださり、責任者の方が少しの間着いてきてくれました。

通り抜けるために軽くお話ししただけですが、少し心がすっきりしますね。

やはり僕は人といるのが好きなようです。

 

そしてしばらく歩いて温泉施設へ。

途中2度ほど分岐を過ぎてしまいました。

こういう時はちゃんとマップを見なければ…

 

これがきのこの湯です。

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重たいバックパックと脚を引きずるようにフロントに向かい、入浴券を買って、いざ4日ぶりへ。

 

大浴場から海を望むことができる最高のロケーション。

1時間ほどお風呂でゆっくりしたでしょうか。

上がって脱衣所の体重計で体重を測ると、ただでさえ痩せ型なのに、2kgも落ちていました。

ダイエットしたいなら20kgの荷物を背負って毎日20km程度歩けば、きっと少しは落ちるはずですよ!!

 

まぁそれはさておき、最近まともなものを食べてなかったので、レストランに行こうかと思います。

フロントで「レストランに行きたいので、バックパックを置かせてもらっても良いですか?」と尋ねると、なんと今日は定休日だそうです。

行く先々で定休日にぶち当たってますよ僕。

がっかりしながら、ここを後にしようと下駄箱に向かいました。

 

靴を履いていると、1人のおじいさんが入れ違いで入って来られました。

これからどこに向かうのか・どこに泊まってるのかを軽くお話しすると、なんと「うちに泊まっても良いよ。」と言ってくださいました。

「私は今から風呂に入るから、あなたも一緒に入りなさい。施設から出てなかったら何回入ってもセーフだから。」

フロントの方にも確認しました。セーフらしいです。

 

2度目の入浴中、何度も「(泊まらせていただいても)いいんですか??」と確認しましたが、大丈夫そうだったので、甘えさせていただくことにします。

 

おじいさんの車に乗って、きのこ屋を後にします。

8人のお孫さんがいて、ダスキン(今は息子さんが)と花屋さん(今は娘さんが)を経営してたそうです。

途中そのお花屋さんに寄りました。

泊まっていっていいよ。と言っていただいた時は正直半信半疑だったのですが、

娘さんや従業員の方も皆さん感じが良く、安心することができました。

リンドウという花は岩手県がシェア1位なのだそうです。

今日から好きな花になりました。

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お家に帰って、奥さんにも挨拶をします。

こちらもあっさりOKが。

 

コーヒーを飲んで一息ついた後、お孫さんを迎えに行きました。

車の中でどうして拾ってくれたのかを尋ねると、僕と年の近い孫がいて、その子を思い出したのと、人柄が良さそうだったこと。

旅をして疲れてるだろうから、少しでも家庭の暖かさを提供してあげられたらと思ったからとのことでした。

こんな良い人に出会えることは、この先ないんじゃないでしょうか。分かりませんが…

 

そうこうしてるとお孫さんのおうちに。

花屋の娘さんのお子さんです。

お母さんが帰ってくるまで、おじいちゃんの家にいるわけですね。

この子の宿題を隣で見たりしてました。

この子のお兄ちゃんも、おじいちゃん家に帰ってきて、夕食を取りました。

久々に、と言っても数日ぶりですが、家庭の味を口にしました。

体感ではもう1ヶ月以上歩いた気になってますね。

全部歩いた頃には1年ぐらい離れた気になってるんじゃないかな。

 

しばらくするとお母さんが迎えにきて、子供たちとはバイバイです。

と思ってたら、しばらくするとお母さんが「疲れてるだろうし甘いもの食べたいかと思って、」とケーキにお菓子、ジュースを買ってきてくれました…

なんて親切なんでしょうか…

 

タツに入ってテレビを見てのんびりしていると、足がまだ痛ければ、何もないけどもう一泊していけば良いよ。市街地には歩いて行ける距離だし。と言っていただき、

そんな甘えるわけには…いや、ここで一旦準備を整えなおしても良いかな…と心が揺れ動いてるのでした。

 

本日の歩行距離 : 約6km