僕の旅のこと

2016年5月〜8月の海外バックパッカー、そして2018年10月〜から挑む、みちのく潮風トレイル踏破のこと

29日目 : 牡鹿半島縦断

駅寝も2日目となれば慣れてきたようで、目が覚めたのは一度だけ。

昨日は何回起きたか分からないほど起きました。


5時に起床。

どんよりした曇り空ですが、なんとか雨は降ってません。

人目の付かないところで米を炊いて食べました。

洗い物をするのは近くの多目的トイレ。

最悪トイレがあれば一晩過ごせる気がしてきました。


今日は牡鹿半島を縦断します。

本当は山に登ったりなんやかんやしないといけないコースなのですが、通行止めになっている箇所があるため、ホームページにも「国道やその他のルートをご利用云々」と記載されています。


昨日のビジターセンターでは、「ここの尾根道行けるかも…けど、道に迷いそう。」とのご意見を頂戴しました。 

普通に歩いてても道に迷う男です。

歩けるかも。は僕の今の技量では辞めておいた方が良いでしょう。

素直に国道を歩いて、途中からトレイルルートに合流することにします。


今日の目的地は、釜石で泊まった宿の人に紹介してもらった「おらほの家」です。

「お茶っこサロン」を開いたりしてるようなので、地域の方の憩いの場になっている場所なんだろうと思います。

ちょうどここから20km程度。

野宿できそうなところでも教えていただけたらありがたいです。


駅を出てすぐのコンビニで昼食を買って、7時過ぎに出発です。

しばらく歩くと、通称コバルトラインという、牡鹿半島の山々の稜線上を縦断する道路に入っていきます。

小雨が降ってきたので、久々にレインジャケットを着用。

寒くなってきてるので、暑すぎずちょうど良いぐらいかもしれません。


天気は悪いですが、これはこれで幻想的です。

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歩く距離は20kmなので、だいたい5Kmおきに休憩を取って、2~3時間でコバルトラインを脱出。

一回道を間違えました。

やっぱり山道行かなくてよかったです。


下って浜に出た時間は11時過ぎ。

バスの待合所があったので、ちょっと早いですが昼食を取ります。


国道の後は遊歩道です。

トレイルの杭やリボンがあるので安心して歩けます。

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ハウスメーカーの杭もありました。

初めて見たけどスポンサーか何かなんでしょうか。

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倒木がやたら多くて、ちょっとイライラしたのは秘密です。

地面に横たわるように倒れていたり、通れる感覚が開いてるようならいいんです。

ちょうど腰のあたりに木があると、通り方迷うです。

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1時間で峠越え。

今日は初めて音楽を流しながら歩いてみましたが、黙々と歩くより気が紛れて良いですね。

充電のアテがある日はやってみても良いと思いました。


あとは目的地のおらほの家を目指すのみです。

近くにコンビニがあると聞いているので、そこを目印に。


歩道もなく交通量もそれなりに多い道路を歩いていきます。

車に気を付けながら写真を何枚か。

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1時間弱ほどでコンビニに到着です。

パンとプロテイン飲料でカロリー補給をしてから、おらほの家を探しに行きます。


少し歩いたところに看板を発見。

お留守のようだったので、窓に貼ってあった電話番号に電話をして、留守電にメッセージを残しておきました。

あと釜石の宿の方も、ご親切に連絡してくださったようです。


16時過ぎに、男性が帰って来られました。

「1泊ぐらいなら泊めてあげても良いけど。」と言ってくださったので、お言葉に甘えて…

目の前にあったバスの待合室で一晩過ごそうかなぁとか思ってたので、ありがたかったです。

ただ最近人の善意に縋るように旅をしている気がしていて、これで良いのか…と思っていたり。


お風呂と夕食をいただいて、ここに来た経緯、防潮堤等の復興工事のお話、趣味の話をしたり聞いたり。


明日一番の船に乗って島に渡るつもりなので、ここを出るのは6時ごろになります。

「見送りはできないと思うけど、気を付けて。」と少し早めのお別れの挨拶を交わして、僕は借りているお部屋でブログを書いています。

 

本日の歩行距離 : 約21km