僕の旅のこと

2016年5月〜8月の海外バックパッカー、そして2018年10月〜から挑む、みちのく潮風トレイル踏破のこと

6日目 : リスタート

朝7時過ぎにおじいちゃんが、「おはよ〜」と声をかけに来てくれました。

「まだゆっくりしていて良いよ」と言って下さったものの、起きねば。

今日はいよいよお世話になった、このお家を出るのです。名残惜しいけど、前に進まないと。

 

実はおじいちゃんと出会ったお風呂屋さんに杖を忘れてきたのです。

朝食の後、車でお風呂屋さんに向かっていただく予定。

だったのですが、僕が朝食を食べていると、「取ってきてあげるから、ゆっくり食べていなさい。」とおじいちゃんが取りに行ってくれました…本当に何から何まで申し訳ない。

 

食べ終えて、水だけ汲ませてもらいます。

おばあちゃんとお話ししているとおじいちゃんが帰ってきました。

今日はお孫さんも一緒に見送ってくれるそうです。

 

そうこうしてるとお花屋さんのお母さんに連れられて、やってきました。

そのうち僕にお手紙を書いてくれるそうです。

名前と住所と大学とをメモ帳に書いておきました。

帰ってからお手紙でやり取りするの、すごく楽しみです。

すごく読書家で、坂本龍馬が好きな女の子。

僕も中学校の時、数学の授業を聞かずに、司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」を読みふけってました。

帰ったら送ってあげようかな。

もう少し大きくなったら読んでくれると嬉しいなと思います。

 

少しお話をして、お母さんはお仕事に行かれました。

Instagramをフォローしていただいたので、近況は随時見てもらえるわけです。

何より無事に歩いていかないと。

 

出発前に、おじいちゃん・おばあちゃん・お孫さん3人の集合写真を撮らせてもらいました。

ちっちゃい三脚があるから、僕も入れば良かったかな?なんて今更思ったりしますが…

 

おばあちゃんに見送られ、お家を後にしました。

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久慈市の次は野田村、普代村と続きます。

最初普代村の方まで送ってやる。と言ってもらったのですが、

流石に歩かないと怒られる気がしたので、野田村の道の駅で降ろしてもらうことになりました。

ありがとうございました。

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別れの挨拶をして、車が去っていきます。

僕は道の駅でとろろ昆布を買いました。

ご飯のおかずにします。

 

さぁ、再出発です。(この頃10時半とか)

歩いていると、今回の出会いのことが頭をよぎりました。

本当にしんどいタイミングで助けていただいて、この出会いがなかったら、きっとくじけていたんじゃないかなぁ…。ありがたいなぁ…。なんてことを考えていると、何故か自然に涙が出てきました。

友達からこないだ、あんまり感情を表に出さんよな。と言われたとこなのです。珍しい。

唇を噛み締め、鼻をすすりながら歩いていました。

 

しばらくはずっと国道沿いです。

少しそれて、見るべきポイントもあるにはあるのですが、前回歩いた時に見ているのと、まぁ2度は良いかなという感じのとこだからスルーしました。

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震災遺構のようなものも。

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1時間ほど歩いたところで、野田玉川駅に着いたので、少し休憩を取ります。

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そしてまた歩きます。

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また1時間ほど歩いて、堀内駅に着きました。

目の前の海のグラデーションが綺麗です。

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おばあちゃんが持たせてくれたおにぎりを食べます。

そしてまたちょっとうるっと。年ですかね?

 

食べていると雨が降ってきました。

今日は雨のち晴れの予報だったので、ここまで何もなかったのが逆にすごい。

食べ終えてレインウェアを着て、出発すると止んでました。

この後降るかも知れないしと思って、着たまま歩くことに。

海沿いのまついそ公園。

東屋に綺麗なトイレがあります。

野宿できそうなスポット。

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トレイルの標識が出てきたので、階段を上がってみることに。

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この奥に、さらに急な階段が…

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休み休みなんとか上に登るも、関係のなさそうなところに出ました。

さっきの階段は津波の避難路のような気がします。

こういうの余計な体力使ってイラッとしちゃうのです。

戻って階段を上がらずにまっすぐ行くとありましたよ。トレイルの標識が…

 

腰ぐらいの草が生えてるようなところをずんずん進んでいきます。

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こんな感じの沢も超えて。

この時に軽く靴が濡れました。

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しばらく歩くと普通の道に出ます。

おばあちゃんが畑仕事をしていて、声をかけてくれました。

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そしてここが白井海岸駅です。

あまちゃんのロケにも使われたそうです。

秘境駅として紹介されたとかいう記事も読んだ気がします。

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駅手前の坂道にバックパックを置いて、駅のベンチで休憩してたのですが、軽トラが通りかかって、降りてきた運転手さんが、僕の荷物の写真を撮っているようでした。

何をしてるのかなーと思って、挨拶して近づいていくと、「人がいるならいいんだ!沢にでも落ちたかと思って。」とのことでした。

去り際にジュースをくれました。良いおじさんです。

 

ここを越えれば今日の野営地に決めている普代浜に着きます。

また山に入っていきます。

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ここも沢を渡らねばなりませんが、どうやったって濡れずに渡れそうにありません。

仕方なく靴のまま沢を横断。

濡れたトレッキングシューズの重さに苦しむことになりました。

暗くなる前には出れると思ってたのですが、どんどん日が落ちていきます。

この写真はフラッシュを焚いたものです。笑

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焦りもあってか、何度もつまずいて転びました。

何なら山越えの後半に沢沿いに歩くコースがあって、沢の中でも転びました。

荷物びちょびちょです。

普代中学校の裏手に出た時の安心感と言ったらもう…

 

僕のおじいちゃんの家は和歌山の山の中にあります。

その影響もあってか、割と山や川で遊ぶのは好きなのですが、階上岳といい、今日の最後といい、山がトラウマになりそうです…

まぁ自分のコース設定が悪いのは重々承知しております。

 

少し歩いて野営地の普代浜に着きました。

ここもこないだの小舟渡海岸と同じく、綺麗なトイレが整備されています。

東屋の下にテントを張って、汚れた衣類を洗濯しました。

明日から難所続きのはずなので、これまでのように暗くなるまで歩くのは本当に辞めたい。

これを言うのは何度目だろうか…

 

本日の歩行距離 : 約11km

絶対もっと歩いてると思う