僕の旅のこと

2016年5月〜8月の海外バックパッカー、そして2018年10月〜から挑む、みちのく潮風トレイル踏破のこと

19日目 : 一生分の柿を触った日

今日は駅の干し柿作りを手伝いに行きます。

朝7時ごろ起きて、8時半ごろに駅に。

もうすでに作業が始まりつつあるようでした。

マスコミの方もいます。

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駅のお母さんというか、正確に言うと、駅とかそれにくっ付いてる売店の運営を委託されてる観光協会のおばさん(お母さん)とは、もう顔見知りなので、雨だし今日は歩かずに手伝いに来たことを伝えます。


下では、地域のおばあさんやおばさんが柿の皮むき。上野駅のホームでは男性陣が柿を吊るしていくそうです。

僕は上に行きます。

すでに三鉄の職員さんと大船渡市役所の方がいらっしゃいました。

しかもこの三鉄の職員さん、先日の大槌町のお祭りで僕にクレープを買ってくださった方でした。

ご縁を感じます。

駅員さんだと思っていたら、まさかの部長職の方のようです。

お偉い方でした。


箒で蜘蛛の巣を払って、柿を吊るす準備をします。

ちなみに昔はタコ糸とかで柿を吊るしてたそうですが、今は柿クリップ?とかいう物が売ってるそうです。

プラスチック製の紐?に、等間隔で柿のヘタを引っ掛ける穴が開いています。

ホームセンターにあるそうなので、そういうところを覗いてみるのも、その土地の文化が反映されていて面白そうです。


作業してると、マスコミ関係の方もぞろぞろとホームに集まってきました。

テレビと新聞だったと思います。


地元の幼稚園だか保育園の子たちが見に来るそうです。

なんかそれがやたらマスコミ受けが良かったらしいですね。

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子どもたちが来てる時にいるのは邪魔かなぁと思って下に降りると、今度は皮剥きの女性陣の中に入ることになりました。

これがまた柿がぬるぬるしてやりにくいのなんのです。

地元のお母さんたちはやっぱり手際よく綺麗に剥いていきます。

料理は割とする方だと思うんですが、やっぱり年の功には敵いません。

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こっちでしばらく作業してると、子どもたちが去っていきました。

目当てのものが撮れたマスコミの方々も続々と下に降りてきます。

地元紙の方に取材をしていただきましたが、新聞に載るのでしょうか。分かりません。


下で皮を剥いてると、今度は上が間に合ってないということになり、柿吊るし班に戻りました。

やっぱりこっちの方がやりやすいです。

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ひたすら柿クリップに柿を留め続けます。

お昼休憩に呼ばれました。

NHK盛岡のお昼のニュースで早速放送されるそうで、みんなでテレビを見つめます。

最初の一瞬だけチラッと映り込んでました。

テレビデビューです。


お昼ご飯は、駅のお母さんが作った、炊き込みご飯・豚汁・ポテトサラダ・きんぴらごぼう・秋刀魚の佃煮?です。

やっぱり人と囲んで食べる食事の方が美味しいです。

昼休憩の後もひたすら柿吊るし。


14時過ぎとかに全部終わったような気がします。

合計3990個の柿で作った柿のれん。

冬の訪れを感じさせる三陸駅の風物詩だそうです。

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片付けをしてみんな帰っていきます。

僕は泊まっている小屋が歩いてすぐなのと、帰ってもどうせやることがないので、駅のお母さんと話したりしてました。

多分まとめ役のような方が、一仕事終えたということで「おばちゃんが送別会してやっから。」と飲みに誘ってくれました。


18時に駅の売店やら切符売り場が閉まり、車でお店に連れて行っていただきます。

お店は昨日・一昨日と通ってたところです。

テレビを見ると、夕方のニュースにも写ってました。

柿と同じ色のウインドブレーカーを着てるのが僕です。

脚立に乗ってるのは三鉄の部長さんです。

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なんか色々話しました。

内容は世間話的な感じだったので覚えてません。

飲みに連れて来てくれたお母さんの旦那さん(飲み会終わり)も来て、なかなか酔ってたのが面白かったです。


居心地の良い場所を離れるのは寂しいわけですが、明日は歩きます。

碁石海岸まで行けたら良いなぁって感じです。