21日目 : 陸前高田へ
昨日ご飯に連れて行ってもらったお二人から、この辺りで見る朝日が綺麗だと聞いていたので、日の出の時間に起床。
展望台に行ってみるも、あいにくの曇りで綺麗に見えなかったのが残念でした。
テントに入って二度寝をします。
近くの博物館の開館時間は9時なので、今日は一応時間に余裕があるのです。
寝ていると、防災無線から「これから津波の訓練がある」旨の放送が流れました。
緊急速報やらで、携帯鳴りまくり、そんな中二度寝という状況に。
6時半ごろに起きて、いつも通り朝食を作って撤収します。
インフォメーションセンターは8時半に開くので、博物館に行く前に立ち寄って、昨日のお礼を。
ついでにまた荷物を置かせてもらいました。
しばらくお話しして、9時になったので博物館へ向かいます。
展示内容は、主にこの辺りの地層や岩石、化石。東日本大地震時の写真展も行われていました。
館長さんとは一応お知り合いなので、先日のお礼と今日入る陸前高田で泊まれそうな場所を相談。
お寺とかどっかの軒下を借りるしかないという話になり、やっぱり泊まるとこが不安です。
1時間ほど博物館に滞在したのち、インフォメーションセンターに戻って、荷物を受け取り出発です。
今日は広田半島という半島をぐるっと回るルートなので、果たしてどこまで歩けるか…
出発も10時といつもより遅いですからね。
とりあえずまずは半島の南東にある、黒崎仙峡温泉に向かうことにします。
しばらくずっと舗装路歩きが続くので、退屈です。
陸前高田市に入りました。
途中駅を見つけたので、今晩の野宿候補地として下見をしました。
トイレあり水道ありだったので、ここに戻ることにしようかと思います。
休憩も挟みながら、2時間以上歩いたでしょうか。遊歩道の入口を発見。
遊歩道も休憩を挟みながら2時間弱ぐらい歩いて、目的地の温泉に到着。
この時14時ごろ。普通に半島を回ってたら暗くなってしまうので、舗装路を使ってショートカットして駅に戻ることに決めました。
入浴料は4時間まで500円。
そんないないので、2時間300円とかにして欲しいなぁとか思いましたが、温泉に入ります。
ストレッチしたり軽くマッサージしたりして、なるべく足の疲れを取るように心がけてます。
やっぱりお風呂に入ると入らないでは、疲れの残り具合が違うことをこないだから実感してます。
お風呂から上がって、フロントに預けていた荷物を受け取るついでに、ここでも泊まれるとこを聞いてみました。
やっぱりなさげ。
なんなら目星を付けてた駅より、もっと先の街中の方が電気もあって良いんじゃないかとのこと。
あと1時半ちょっとで日が暮れるので、そんな歩けません。
相談してると、フロントの奥からおじさんが出てきました。
これから帰るそうです。
神社か寺にテントを張れるか交渉したら良いし、とりあえず街中の方のお寺まで送ってくださるとのこと。
変なとこで泊まって泊まるよりも良いでしょうし。なにより出会いもまたトレイルです。
乗せていただくことにしました。
車内でお話ししていると、さっきの温泉の社長さんみたいです。お偉い方でした。
寺に向かう途中、箱根山に入る分かれ道が。
一応テラスとかもあるし行ってみるか?と聞かれたので、お願いします。
トレイルマップにも宿泊施設やら休憩できる場所があると書いてあったのです。
山に向かう道を走ってると、側溝にタイヤがはまった車を発見です。
何人かで車を押すという人生初の経験をしました。
箱根山の伝承館という施設に到着。
おじさんに連れられて中に入ります。
できればここにテントを張りたいことを伝えると、中にいたおばさんが、だったらうちの庭にでも。と言ってくださいまして、泊まるところができました。
おじさんは去っていきます。
ありがとうございました。
この施設は気仙大工左官の技術を伝えるために建てられた立派な建物が建っています。
ちょうどツアー客が来るとのことで、一緒に案内を聞くことになりました。
僕を庭に泊めてくださる方はここの館長の方みたいです。
津波の話から建物の話まで聴き入ってしまいました。
ツアー客も帰り、施設も閉まる時間になったので、車でお家まで連れて行っていただきます。
庭でテントのはずが、お家で一泊させていただくことに…
お父さんはこの次の気仙沼で仕事をしているそうで、朝載せて行ってあげようかとも言っていただきましたが、それはさすがにお断りしました。
民泊をしたりしてるので、布団はいっぱいあるとのことでした。
夕ご飯もいただいて、トレイルの話をしたり震災の話を聞いたりして、夜は更けていきます。
本日の歩行距離 : 約12km